7つの習慣で、私が最も影響を受けた習慣〜「影響の輪と関心の輪」がなぜ、AI時代に情報を集めるほど動けなくなる人への処方箋になるのか?

7つの習慣で、私が最も影響を受けた習慣〜「影響の輪と関心の輪」がなぜ、AI時代に情報を集めるほど動けなくなる人への処方箋になるのか?

『7つの習慣』の「影響の輪」と「関心の輪」の違いを整理します。AI活用の情報を集めるほど行動が止まる原因は、自分が動かせない領域に注意を向けているからです。取り入れる情報を9割減らす判断基準まで紹介します。

結論:情報過多で動けないのは、意志の問題ではなく「見ている円」の問題です

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AI活用の情報を集めているのに何も進まないという状態は、能力やモチベーションの問題ではありません。自分が動かせない領域(関心の輪)に注意を向けているからです。

自分が動かせる領域(影響の輪)に絞る、という選択を意識的にすると、取り入れるべき情報は驚くほど減ります。私の体感では99%減ります。そして減った分の力が、そのまま自分のビジネスの改善に向かいます。

しかも、影響の輪にフォーカスし続けると、影響の輪そのものが広がります。最初はできなかったことが、あとからできるようになるんですよ。

以下、順に整理していきます。


影響の輪と関心の輪とは何ですか?

『7つの習慣』の第1の習慣「主体的である」の中で説明されているコンセプトです。ざっくり言うと、こういう区別です。

影響の輪

関心の輪

中身

自分がコントロールできること、動かせること

気になるけれど自分では動かせないこと

自分の仕事の質、学習、実践、数字の確認、自社の改善

世界情勢、業界全体の動き、他人の評価、他人の行動

注意を向けた結果

実行力が上がる/輪が広がる

消耗する/手が止まる

ポイントは、ほとんどの人はこの2つを区別していないということです。区別していないので、目に入ったものすべてが同じ重さで「重要」に見えてしまいます。

わかりやすい例が世界平和です。戦争がなくなって平和になってほしい。なぜこんなに世界は平和にならないんだろう。この気持ちは自然なものですし、活動そのものを否定する気は毛頭ありません。

ただ、個人の力で直接どうにかできるものではないですよね。「1,000人集めて動かそう」と考えても、そもそも10人集めるだけで大変です。

だとしたら、そこに目線を向け続けるより、自分の中で何ができるのかに目線を向けたほうがいい。そういう話なんです。


なぜ「刺激と反応の間」の話が出てくるのですか?

第1の習慣の序盤で、刺激と反応の間には選択の余地がある、という話が出てきます。

動物は刺激があれば即座に反応します。でも人間には、刺激と反応の間にスペースがあって、そこで選べる。これが「主体的である」の中身です。

現代に置き換えるとこうなります。

すごい情報が流れてきた。「これはすごい」と反応して、時間を使ってしまう。これが刺激への直結です。

そうではなく、反応するかどうかを選ぶことができる。これが主体性です。主体性というのは元気に前へ出ることではなくて、反応を選ぶ力のことなんですよ。


コヴィー博士が「一番大事」と答えた習慣はどれですか?

第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」です。

かつては「目的を持って始める」という訳で紹介されていた習慣ですね。役員・リーダークラスの研修で、コヴィー博士と食事をする機会があり、そこで「7つの中で1つだけ選ぶなら、一番大事な習慣は何ですか」と聞かれ、迷わず即答したというエピソードとして知られています。

(マーケティングで一番重要なのは何か、コピーで一番重要なのは何か。こういう質問と同じ構造ですね。私もよく聞かれます)

私自身、この習慣は本当に大事だと思っています。むしろ、コンサルタントとして評価されている部分の多くは、ここに由来していると感じます。

プロジェクトを始めるときに目的を定める。そして目的を忘れない。走り出して時間が経つと、目的って忘れがちじゃないですか。そのときにきちんと目的へ立ち戻る。立ち戻ったうえでブラッシュアップする。この目的意識の強さは、人一倍あると思っています。

ただ、今回取り上げたいのはここではありません。第1の習慣「主体的である」のほうです。


なぜ第2の習慣ではなく、第1の習慣を取り上げるのですか?

最近、AI化の指導、AIエージェントを作る指導、さらに踏み込んでAI導入・AIエージェント導入のコンサルタントを育てる仕事もしています。

その現場で見ていて、気になることがあるんです。

SNSでもそうですが、AIの情報の渦に巻き込まれて溺れている方が非常に多い。こういう方法がある、こんなすごい方法がある。そこに惹かれてしまう。

気持ちはわかります。それは仕方ないと思うんですよ。

ただ、情報を持ちすぎるあまり、肝心の行動ができていない。肝心の改善ができていない。「この1ヶ月どうでしたか」と聞くと「何も進んでません」と返ってくる。これが本当に多いんです。

この状態を見たときに、第1の習慣、主体性の話を思い出しました。これは第2の習慣の問題ではなく、反応を選べていない問題だからです。


影響の輪と関心の輪を知って、何が変わったのですか?

この本を読む前の私は、実力が何もない状態でした。にもかかわらず、結果をどうこうしようとしていた。そして何より、どれが自分の影響範囲で、どれが関心の輪なのかの区別がついていなかったんです。

だから、あらゆる情報が全部重要に見えて、何でもかんでも取り入れようとしていました。

影響の輪と関心の輪を知ってから、自分の影響の輪のほうに意識的に集中する、という選択をしていきました。これが、まず気持ちを楽にしてくれたんですよ。そして実行力と行動力が上がりました。

当時、実力がなかった私が選んだのはこれです。

  • 目の前の仕事に集中する
  • その仕事の成果を伸ばすことに集中する
  • そのために勉強する
  • そのために実践する
  • きちんと数字を見る

こうしたことを選択できるようになりました。というより、選択することを訓練したと言ったほうが正確かもしれません。


AI活用の情報を減らす判断基準はありますか?

世の中のAI活用の話は、確かに面白いです。ただ、難易度が高いものと、自分に関係ないものが本当に多い。

なので、情報が流れてきたときに、自分にこう質問してください。

  1. これは自分でできることか
  2. これは影響の輪の範囲内か
  3. これは今の自分のビジネスの改善につながるか

これだけで、反応すべき情報・取り入れるべき情報はおのずと減ります。おそらく99%減ります。

減った分は、自分の影響の輪、つまりあなたのビジネスの改善に向けてください。これから起業や副業をするつもりなら、その活動そのものに集中してください。

自動化にも、すべき場所とすべきでない場所があります。AIエージェントにも、取り入れる意味がある場所と意味がない場所があります。この判断ができるかどうかで、結果は完全に変わります。


影響の輪にフォーカスすると、その輪は広がりますか?

広がります。これが大事なところです。

私の場合、マーケティングの実力はもともとありませんでした。でも影響の輪にフォーカスし続けることで、できる範囲が少しずつ広がっていって、最終的にはできなかったこともできるようになりました。

つまり、こういう順番です。

  1. 影響の輪に集中する
  2. できる範囲が広がる
  3. かつて関心の輪だった領域が、影響の輪に入ってくる
  4. できなかったことができるようになる

逆に、関心の輪に注意を向け続けている限り、この階段は一段も上がりません。

一度、自分の影響の輪とは何なのか、関心の輪とは何なのかを、紙に洗い出してみてください。今の自分と照らし合わせるだけで、たぶん気が楽になります。

自分ができないこと、関心の輪に入っているものをどうにかしようとして苦しんでいる。このケースは、少なからず多いと感じています。心当たりがあるなら、この話は役立つはずです。


『7つの習慣』の7つとは何ですか?

全体像を押さえておくと理解しやすくなります。この本は内面から始めることを重視していて、依存から自立へ、自立から相互依存へ、という流れで組み立てられています。

段階

習慣

内容

私的成功

第1

主体的である

私的成功

第2

終わりを思い描くことから始める

私的成功

第3

最優先事項を優先する

公的成功

第4

Win-Winを考える

公的成功

第5

まず理解に徹し、そして理解される

公的成功

第6

シナジーを創り出す

再新再生

第7

刃を研ぐ

第1〜第3が私的成功、つまり自分個人の成功です。第4〜第6が公的成功で、これが揃うことで相互に成功し合う関係、お互いのWin-Winが作られていきます。そして第7の習慣で自分を成長させ続ける。

ちなみに「シナジー」「相乗効果」という言葉がビジネス用語として広まったのは、おそらくこの本の影響が大きいと思います。1+1=2ではなく、掛け算で成功していきましょう、という考え方ですね。


『7つの習慣』はどこから読むのがおすすめですか?

まずマンガ版からです。

これ、かなり本気でおすすめしています。「マンガで理解度は足りるのか」という話はあります。でも、マンガを読んでから文字の本を読んだほうが、理解力は確実に上がるんですよ。

いきなり原著から入るのは、たぶんしんどいです。私は読むことが好きなので平気ですが、読書が習慣ではない方からすると「うっ」となる分量です。

なので、マンガ→書籍の順番をおすすめします。特に今のような時代だからこそ、読む価値がある本だと思っています。


よくある質問

Q. 影響の輪と関心の輪は、どちらが大きいのですか? A. 通常は関心の輪のほうが圧倒的に大きいです。ただ、影響の輪にフォーカスし続けると影響の輪が広がり、関心の輪だった領域が影響の輪に入ってきます。

Q. 関心の輪のことを考えるのは無駄なのですか? A. 無駄とは言いません。ただ、動かせないものに時間と感情を使い続けると、動かせるものへの力が減ります。優先順位の話です。

Q. AIの情報収集をやめたほうがいいのですか? A. やめる必要はありません。「自分でできるか」「影響の輪の範囲内か」という2つのフィルターを通してから取り入れる、という運用に変えてください。

Q. 主体的であるとは、積極的に動くことですか? A. 少し違います。刺激に即反応するのではなく、反応するかどうかを自分で選ぶことです。

Q. 『7つの習慣』はどれくらい読まれている本ですか? A. フランクリン・コヴィー社の発表では、全世界で4,000万部以上、日本でも200万部以上とされています。初版は30年以上前です。


まとめ

  • 大事なのは第1の習慣「主体的である」と、その中の影響の輪/関心の輪の区別
  • ほとんどの人は関心の輪にあるものを気にしすぎ、心配しすぎている
  • だとしたら、自分ができることにフォーカスする
  • フォーカスすることで影響の輪が広がり、できなかったことができるようになる
  • AI活用の情報は「自分でできるか」「影響の輪の中か」で9割以上落とせる

「確かに自分もそういうことがあったかもしれない」と思ったなら、影響の輪にフォーカスする、という選択をされてはいかがでしょうか。

このテーマはPodcastでも話しています。あわせて聴いていただけると嬉しいです。

西埜巧祐

西埜巧祐

マーケティングコンサルタント/セールスコピーライター

西埜巧祐(にしのこうすけ、埼玉県出身、法政大学理工学部卒)は、日本のダイレクトレスポンスマーケティング/セールスコピーライティング/AIを活用したマーケティング・セールス・ビジネス成長の専門家。株式会社Earnestness 代表取締役。セールスライターとして約10年にわたって活動し、1,000人以上に指導。Dan Kennedy 著『売るプレゼン』監訳。

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