今回は、広告運用やマーケティングを始めると、必ず出てくる専門用語の中で、重要度が高いものを解説していきたいと思います。前置きは一旦おいて、解説をしていきますね。
広告運用やマーケティングを始めると、必ず出てくる専門用語たち。最初は聞き慣れないかもしれませんが、ビジネスの意思決定にも関わる超重要ワードです。
この記事では、特に大切な7つの指標について、初心者にもわかりやすく解説します。
1. CPA(シーピーエー)
Cost Per Acquisition=顧客獲得単価
意味:
「1人のお客さんを獲得するのに、広告費がいくらかかったか」を示す数字です。
たとえば:
・広告費として10万円使って
・その広告から20人がお申し込みしてくれたら、
→ CPAは「10万円 ÷ 20人 = 5,000円」
イメージ:
ひとり集めるのに、5,000円かかったということ。
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
現場では、この数字が、かなり意識されます。広告を見る側・運用する側としては、いついかなる時でも、このCPAを把握しておくことが重要です。
別の機会でも触れますが、伝説的なマーケターも、このCPAが「インターネットマーケティング上で、最も重要な数字の1つ」と言っています。
2. CPO(シーピーオー)
Cost Per Order=注文獲得単価
意味:
「1件の注文(購入)を得るためにかかった広告費」。
たとえば:
・広告費10万円で、実際の注文が10件あったら
→ CPOは「10万円 ÷ 10件=1万円」
CPAとの違い:
・CPA=申込みや登録なども含む*売上が発生しないケースもある
・CPO=実際に「注文が入った」金額*ここでは売上が発生している
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
現場でやっていると、CPAとCPOは同じくらい重要です。
同じくらいという意味でいうと、先ほど伝説的なマーケターが「インターネットマーケティング上で、最も重要な数字の1つ」と言っていましたよね。それと同じくらい。つまり、あなたの銀行残高の金額と、同じくらい重要って意味です。
CPAとCPOは、分けて使われます。明確な違いは、CPAは“見込み客”、CPOは“お金を払ってくれた人”の単価です。現場だと、セミナー申し込みや、バックエンド販売の数値をベースに、CPOを計算します。
3. インプレッション
Impression=広告が表示された回数
意味:
広告が誰かの画面に「表示された回数」。
見られたかどうかは関係なく、画面に出れば1回カウントされます。
たとえば:
・SNSで広告が5000回表示された → インプレッション=5000
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
1人の人に5回表示されたら、インプレッションは「5」になります。この数字は、次に解説するリーチと似ています。
で、正直いうと、あまり使い道がない。たとえば、広告の露出や認知度を上げたい」という目的なら、このインプレッションやリーチは重要です。
でも、売上を目的にすることが多いので、インプレッション自体を見ることや改善することは、あまりないのです。
後述のリーチに続きます。
4. リーチ
Reach=広告が届いた人数
意味:
実際に広告が「届いた人数」のこと。1人につき1カウントです。
たとえば:
・1000人に広告が表示されて
・中には3回見た人もいるとしても、
→ リーチ=1000人
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
リーチが増える=新しい人に広告が届いているということ。前述のインプレッションとの違いは、明確になったと思います。ただ、現場で、あまり使われません。
使われるとしても、「この広告、あまりインプレッションもリーチも伸びていないよね(見ている人や表示回数が低いよね)。広告が良くないから、停止しようか」みたいな感じの、使われ方をします。
結局、広告の良し悪しを判断する基準は、CPAやCPOがほとんどです。
あなたはAIを使うときに
こんな間違いをしていませんか?
・「どのAIを使えばいいんだろう?」と悩んでしまっている。
・良いプロンプトをどうやって集めればいいかを考える。
・思った通りの文章を出すために、色々指示をしている。
これらは、AIを使うときに、多くの人が間違える典型例です。
でも、最も大きな間違いに比べれば、
たいしたことではありません。
最も大きな間違いとは何か?それは、、、
↓
詳細はこちら
5. LTV(エルティーブイ)
Lifetime Value=顧客生涯価値
意味:
1人のお客さんが、あなたのサービスに対して生涯でいくらお金を使ってくれるか。
たとえば:
Aさんが…
・初回購入 10,000円
・翌月に定期コース申込み(月5,000円 × 6ヶ月)
→ LTV=10,000円+30,000円=40,000円
LTVが高ければ、最初のCPAが1万円かかっても、結果的に大きな利益になります。
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
これも「インターネットマーケティング上で、最も重要な数字の1つ」 です。現代では、一番重要な数字だと言えるかもしれません。
理由は、CPAを下げることには限界がありますし、難易度も高いからです。今では、個人でも広告を出せます。競争が熾烈なので、CPAは上がりがちです。ここでLTVを伸ばせなければ、広告を出すことはできません。
現代では、このLTVをどう伸ばすかが、至上命題です(私は、そう思っています)。
6. CV(コンバージョン)
Conversion=最終成果が達成された状態
意味:
広告やサイトの“ゴール”が達成されたときに「CVした」と言います。大抵の場合、メルマガ登録とかが起こった時に、「CVした」ってなります。
CVの例:
100人が広告を見て、5人が登録したら → CV数=5
・商品を買ってもらえた
・無料体験に申込みがあった
・メルマガに登録された
・LINEに登録された など
CVR(成約率・コンバージョンレート・CV率)も重要です。
5人が登録/100人がLPに来た → CV率(CVR)=5%
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
後述の「申し込み」と同じ話になるのですが、CVの定義が案件や会社によって様々です。どこをゴールにしているかを、きちんと把握することが重要です。
一番大事な使い方は、CVR(成約率)です。これはLPのテストで、CVRを比較しながらやっていきます。CPAも、常に答えられましょうということですが、CVRについても把握しておく必要があります。
7. 申し込み
=CVの中でも「買う/参加する」などの明確なアクション
意味:
「商品を買う」「講座に申込む」など、ユーザーが意思を持ってアクションした状態。CVの中でも、特に“売上につながるアクション”を指すことが多いです。
たとえば:
・メルマガ登録:CVだけど、申し込みではない
・ダイエット講座の申込み:CV かつ 申し込み
さらなる解説、現場でどう使われるか?:
CVの“中身”を確認し、「申込み」が何件あったかを把握することが重要です。特に、この申込というのは、買うとか、参加する。つまり会社の売上の発生に近い言葉です。これもCVRやCVと同様に、把握できるようにしましょう。
数字は「全体の流れ」で見るのが大事!
広告運用は、「単語」単位で見ると分かりづらいですが、流れで見るととてもシンプルです。現場では、リーチやインプレッションって、あまり使われないんですが、解説をしたため、まとめておきます。
① 何人に届けられている?(リーチ)
② 何回表示された?(インプレッション)
③ 何人が行動した?(CV)
④ 何人が申込んで、いくら売上が出た?(申し込み・CPO)
⑤ それをいくらで集められた?(CPA)
⑥ その人たちは、将来いくら使ってくれる?(LTV)
こうやってつなげて見ることで、広告の“どこが良くてどこが弱いのか”が見えてきます。広告が弱いところを把握して、改善をしていくことです。
この3つの数字は、絶対に把握しておこう!
今回解説した中で、必ず、広告を運用しているなら把握しておきたい数字があります。それは、CPA(広告費も)、CPO、CV数(CVR)です。LTVも大事な数字ですが、広告を担当している場合、この数字が担当外になりやすいです。そのため、最低限、3つの数字は常に把握しておきましょう。
「昨日の、広告の成果は?」
「先週の、広告の成果は?」
「今月/先月の広告の成果は?」
と聞かれた時に、最低でもこの3つを答えられれば、80点..十分なレベルと言っていいでしょう(100点にするなら、原因や改善策も述べること)。
ー西埜巧祐