結論:成果が出る人は、AIで「思考を深めて」から作らせている
AIを毎日使っている人は、もうめずらしくありません。ただ、売上や集客、収入といった成果につなげられているかというと、そうではない人も意外に多いと感じています。
では、成果が出ている人は何が違うのか。私の答えは1つです。
AIを使って、まず自分の思考を深めていること。
何かを作らせる前に、「何を伝えたいのか」「誰のためなのか」をAIと議論して、自分の考えをはっきりさせる。そのあとで作ってもらう。成果が出る人は、この順番で使っています。
Q. ほとんどの人は、AIをどう使っていますか?
A. 「〇〇を作って」と頼んで、出てきたものを受け取って終わりにしています。
たとえば、ホームページやランディングページを作りたいとき。SNSの投稿を作りたいとき。多くの人はAIに「投稿を作って」と一言だけ伝えて、それで終わりにしていると思います。
それも悪くはありません。AIを使っていることには変わりないからです。
ただ、そうやって出てきた投稿を見たときに、「これは使えないな」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。
Q. 成果が出る人は、どう使っていますか?
A. いきなり作らせず、先にAIと議論しています。
いい投稿を作れる人は、まず「この投稿で伝えたいメッセージは何か」「ネタは何にするか」をAIと議論します。議論しながら、自分の考えを深め、より良くしていく。そのうえで「では、投稿文を作ってみてください」と頼んでいます。
よくある使い方 | 成果が出る人の使い方 | |
|---|---|---|
最初にすること | 「投稿を作って」と頼む | 伝えたいメッセージとネタをAIと議論する |
AIの役割 | 作る係 | 考えを深める相手 → そのあと作る係 |
人間の考え | 固まらないまま | 議論を通して、はっきりしている |
出てくるもの | ありきたりになりやすい | 自分の言いたいことが入ったもの |
実例:レポートを作るときの進め方
いま私は、あるレポートを作っています。成果が出ない使い方だと、ここで「レポートを作って」と頼んで終わりです。
私の場合は、最初にこう伝えました。
これから起業・副業したい人、フリーランス、経営者に向けて、AIを活用するためのレポートを作りたい。2027年のAIのアップデートも含めたい。ただ、いきなり書く前に、どういうことを伝えたほうがいいのか、まず議論していきましょう。
ここから先は、次の順番で進めます。
- 私が伝えたいことと、最新のAIのアップデートを並べて比べる
- 必要に応じて新しい情報も足す
- 比べながら、自分の伝えたいメッセージをクリアにする
- そのメッセージを、お客さんにとって価値のあるものに変えていく
- ここまで来てから、レポートを作ってもらう
つまり、アウトプットを作る前に、必ず人間側の思考が研ぎ澄まされる。深くなる。良くなる。その状態で作るから、いいものができます。
Q. なぜ、先に思考を深めると成果が出るのですか?
A. AIのアウトプットを最終的に判断・評価するのは、人間だからです。
AIが作ったものを「これでいい」と判断するのは、作り手自身です。今回のレポートなら、私が判断します。さらに、それを見たお客さんがどう思うか、という評価も加わります。
だからこそ、自分で伝えたいメッセージをクリアにして、それを伝えていくことが、これまで以上に必要になっていると考えています。
注意:AIで「考える力」が弱くなっていないか
これは私が感じている、というくらいの話です。
最近、AIを使っている人の話を聞いていると、考える力が弱くなっていないかな、と感じることがあります。AIをバリバリ使っていると話す人の中に、そもそも思考がどうなのかというケースや、以前はとても鋭かったのに、今は少し浅く感じるケースがあったのです。
その話をしたところ、相手の方も「それ、感じるんですよね」と言っていて、最近はちょっとAIから離れていると話していました。
思考をアウトソーシングする、つまり考えることをAIにさせるときは、主導権を自分で持っておく。そうしないと、なんとなく嫌な予感がする。私はそう感じています。
作ってもらう前に確かめたい4つのこと
まずは、自分がそうなっていないかをチェックしてみてください。そして、AIにどう頼んでいるかを見直してみてください。何かを作ってもらう前に、次のことを考えるだけでも変わります。
- 何のためにやるのか
- なぜやるのか
- 相手に何を伝えたいのか
- 相手にどうなってほしいのか
最低限、こうした目的だけはチェックする。あるいはAIと一緒に深めていく。そのうえでAIを使うと、より成果につながるものになってくれるはずです。
さらに成果を出すなら:言語化と知覚力
このAIの使い方で、もっと成果を出していきたいなら、私がおすすめするのは言語化のスキルを身につけることです。
ほかにも伸ばすといいスキルはいくつかありますが、意識したほうがいいのは言語化だと感じています。
言語化の本はたくさん出ています。それとは少し違うスキルになりますが、知覚力(「知る」と「覚える」と書きます)という言葉もあります。知覚力を身につけていく、意識していくこともおすすめです。
よくある質問
Q. AIに「〇〇を作って」と頼むのは、よくない使い方ですか?
よくないわけではありません。それもAIを使っていることになります。ただ、それだけで終わると、出てきたものが使えないと感じやすくなります。作らせる前に、伝えたいことを一度AIと議論してみてください。
Q. AIと議論するときは、何を話せばいいですか?
伝えたいメッセージは何か、ネタは何か、から始めるのがおすすめです。レポートのように中身が大きいものなら、誰に向けたものか、何を含めたいかを伝えたうえで、「いきなり書く前に、何を伝えたほうがいいか議論しましょう」と頼みます。
Q. AIを使うと、考える力は弱くなりますか?
AIを使うこと自体が問題だとは考えていません。ただ、考えることをAIに任せきりにして、主導権を手放してしまうと危ういと感じています。作ってもらう前に、目的を自分で確かめる習慣を持つのがおすすめです。
Q. 何から始めればいいですか?
次にAIに何かを頼むとき、「何のためにやるのか」「相手にどうなってほしいのか」を1行でいいので先に書いてみてください。それをAIに渡して議論するところから始められます。
まとめ
- 成果が出る人は、AIを使ってまず自分の思考を深めている
- 「作って」の前に、伝えたいメッセージとネタをAIと議論する
- アウトプットを最終的に判断・評価するのは人間(作り手とお客さん)
- 思考をAIに任せるときも、主導権は自分で持つ
- さらに成果を出すなら、言語化と知覚力を意識する
AIで成果が出るかどうかは、どのAIを使うかより、頼む前に何を考えているかで決まります。思考を深めるためにAIを使う。作ってもらうのは、そのあとです。