成果が出るAIの使い方とは?結果を出す人が「作って」の前にやっている唯一のこと

成果が出るAIの使い方とは?結果を出す人が「作って」の前にやっている唯一のこと

AIを毎日使っているのに成果につながらない。その差は、頼み方の前にあります。成果が出る人は、いきなり「作って」と頼まず、先にAIと議論して自分の思考を深めています。レポート作りの実例と、作ってもらう前に確かめたい4つのこと、AIで考える力が弱くならないための主導権の持ち方を解説します。

結論:成果が出る人は、AIで「思考を深めて」から作らせている

AIを毎日使っている人は、もうめずらしくありません。ただ、売上や集客、収入といった成果につなげられているかというと、そうではない人も意外に多いと感じています。

では、成果が出ている人は何が違うのか。私の答えは1つです。

AIを使って、まず自分の思考を深めていること。

何かを作らせる前に、「何を伝えたいのか」「誰のためなのか」をAIと議論して、自分の考えをはっきりさせる。そのあとで作ってもらう。成果が出る人は、この順番で使っています。


Q. ほとんどの人は、AIをどう使っていますか?

A. 「〇〇を作って」と頼んで、出てきたものを受け取って終わりにしています。

たとえば、ホームページやランディングページを作りたいとき。SNSの投稿を作りたいとき。多くの人はAIに「投稿を作って」と一言だけ伝えて、それで終わりにしていると思います。

それも悪くはありません。AIを使っていることには変わりないからです。

ただ、そうやって出てきた投稿を見たときに、「これは使えないな」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。


Q. 成果が出る人は、どう使っていますか?

A. いきなり作らせず、先にAIと議論しています。

いい投稿を作れる人は、まず「この投稿で伝えたいメッセージは何か」「ネタは何にするか」をAIと議論します。議論しながら、自分の考えを深め、より良くしていく。そのうえで「では、投稿文を作ってみてください」と頼んでいます。

よくある使い方

成果が出る人の使い方

最初にすること

「投稿を作って」と頼む

伝えたいメッセージとネタをAIと議論する

AIの役割

作る係

考えを深める相手 → そのあと作る係

人間の考え

固まらないまま

議論を通して、はっきりしている

出てくるもの

ありきたりになりやすい

自分の言いたいことが入ったもの


実例:レポートを作るときの進め方

いま私は、あるレポートを作っています。成果が出ない使い方だと、ここで「レポートを作って」と頼んで終わりです。

私の場合は、最初にこう伝えました。

これから起業・副業したい人、フリーランス、経営者に向けて、AIを活用するためのレポートを作りたい。2027年のAIのアップデートも含めたい。ただ、いきなり書く前に、どういうことを伝えたほうがいいのか、まず議論していきましょう。

ここから先は、次の順番で進めます。

  1. 私が伝えたいことと、最新のAIのアップデートを並べて比べる
  2. 必要に応じて新しい情報も足す
  3. 比べながら、自分の伝えたいメッセージをクリアにする
  4. そのメッセージを、お客さんにとって価値のあるものに変えていく
  5. ここまで来てから、レポートを作ってもらう

つまり、アウトプットを作る前に、必ず人間側の思考が研ぎ澄まされる。深くなる。良くなる。その状態で作るから、いいものができます。


Q. なぜ、先に思考を深めると成果が出るのですか?

A. AIのアウトプットを最終的に判断・評価するのは、人間だからです。

AIが作ったものを「これでいい」と判断するのは、作り手自身です。今回のレポートなら、私が判断します。さらに、それを見たお客さんがどう思うか、という評価も加わります。

だからこそ、自分で伝えたいメッセージをクリアにして、それを伝えていくことが、これまで以上に必要になっていると考えています。


注意:AIで「考える力」が弱くなっていないか

これは私が感じている、というくらいの話です。

最近、AIを使っている人の話を聞いていると、考える力が弱くなっていないかな、と感じることがあります。AIをバリバリ使っていると話す人の中に、そもそも思考がどうなのかというケースや、以前はとても鋭かったのに、今は少し浅く感じるケースがあったのです。

その話をしたところ、相手の方も「それ、感じるんですよね」と言っていて、最近はちょっとAIから離れていると話していました。

思考をアウトソーシングする、つまり考えることをAIにさせるときは、主導権を自分で持っておく。そうしないと、なんとなく嫌な予感がする。私はそう感じています。


作ってもらう前に確かめたい4つのこと

まずは、自分がそうなっていないかをチェックしてみてください。そして、AIにどう頼んでいるかを見直してみてください。何かを作ってもらう前に、次のことを考えるだけでも変わります。

  • 何のためにやるのか
  • なぜやるのか
  • 相手に何を伝えたいのか
  • 相手にどうなってほしいのか

最低限、こうした目的だけはチェックする。あるいはAIと一緒に深めていく。そのうえでAIを使うと、より成果につながるものになってくれるはずです。


さらに成果を出すなら:言語化と知覚力

このAIの使い方で、もっと成果を出していきたいなら、私がおすすめするのは言語化のスキルを身につけることです。

ほかにも伸ばすといいスキルはいくつかありますが、意識したほうがいいのは言語化だと感じています。

言語化の本はたくさん出ています。それとは少し違うスキルになりますが、知覚力(「知る」と「覚える」と書きます)という言葉もあります。知覚力を身につけていく、意識していくこともおすすめです。


よくある質問

Q. AIに「〇〇を作って」と頼むのは、よくない使い方ですか?

よくないわけではありません。それもAIを使っていることになります。ただ、それだけで終わると、出てきたものが使えないと感じやすくなります。作らせる前に、伝えたいことを一度AIと議論してみてください。

Q. AIと議論するときは、何を話せばいいですか?

伝えたいメッセージは何か、ネタは何か、から始めるのがおすすめです。レポートのように中身が大きいものなら、誰に向けたものか、何を含めたいかを伝えたうえで、「いきなり書く前に、何を伝えたほうがいいか議論しましょう」と頼みます。

Q. AIを使うと、考える力は弱くなりますか?

AIを使うこと自体が問題だとは考えていません。ただ、考えることをAIに任せきりにして、主導権を手放してしまうと危ういと感じています。作ってもらう前に、目的を自分で確かめる習慣を持つのがおすすめです。

Q. 何から始めればいいですか?

次にAIに何かを頼むとき、「何のためにやるのか」「相手にどうなってほしいのか」を1行でいいので先に書いてみてください。それをAIに渡して議論するところから始められます。


まとめ

  • 成果が出る人は、AIを使ってまず自分の思考を深めている
  • 「作って」の前に、伝えたいメッセージとネタをAIと議論する
  • アウトプットを最終的に判断・評価するのは人間(作り手とお客さん)
  • 思考をAIに任せるときも、主導権は自分で持つ
  • さらに成果を出すなら、言語化と知覚力を意識する

AIで成果が出るかどうかは、どのAIを使うかより、頼む前に何を考えているかで決まります。思考を深めるためにAIを使う。作ってもらうのは、そのあとです。

西埜巧祐

西埜巧祐

マーケティングコンサルタント/セールスコピーライター

西埜巧祐(にしのこうすけ、埼玉県出身、法政大学理工学部卒)は、日本のダイレクトレスポンスマーケティング/セールスコピーライティング/AIを活用したマーケティング・セールス・ビジネス成長の専門家。株式会社Earnestness 代表取締役。セールスライターとして約10年にわたって活動し、1,000人以上に指導。Dan Kennedy 著『売るプレゼン』監訳。著書に『AIライティングの教科書』『AI化の教科書』がある。

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