Metaの新AI「Muse」とは?使うべき人がわかる「AI相性」の見分け方

Metaの新AI「Muse」とは?使うべき人がわかる「AI相性」の見分け方

Meta社の新しいAI「Muse」は、使う人を選びます。FacebookやInstagramを仕事にしている人には強い味方ですが、そうでなければ無理に使わなくていい。実際に使っている立場から、強み・できること・できないこと・セキュリティの守り方を正直にまとめました。

もしあなたが、新しいAIが出るたびに「これも入れたほうがいいのかな」と気になってしまう。そんな感覚があるなら。

話題になっているから、とりあえず登録してみる。でも、気づけば使うAIだけが増えて、どれで何をやったのかも曖昧になっている。そういう感覚があるなら、この記事は役に立つと思います。

今回取り上げるのは、Meta社の新しいAI「Muse」です。私自身、実際に使っています。そのうえで、正直なところをお話しします。

結論:Museは「AI相性」で入れるかを決める

結論から言うと、FacebookやInstagramを仕事にしている人、これから仕事につなげたい人は、使ったほうがいいです。

逆に、そのあたりはまだ…という方は、無理に使わなくていいと思います。今までChatGPTを使っていた人なら、そのままChatGPTでやったほうがいいかもしれません。

新しいAIは、話題かどうかではなく、自分の仕事との相性で入れるかを決める。私はこれを「AI相性」と呼んでいます。あえて言うなら、こうやって「使う人を選ぶ」ところが、Museの良いポイントなのかもしれませんね。


Q. Museの強みは何ですか?

A. Metaアプリとの相性です。

MuseはMeta社のAIなので、FacebookやInstagramとの相性や連携が強いんです。ここは他のAIにはない大きな強みです。

投稿を分析しようとしても、プラットフォームとの相性が悪いAIだとかなりやりづらいんですよね。だからこそ、FacebookやInstagramを仕事に使っている人、これから使いたい人にはおすすめです。


Q. 他のAIと比べて、何が得意なのですか?

A. FacebookやInstagramの動画の分析です。

私のフィードには海外のマーケターの投稿がよく流れてきます。そういう人たちの発信をチェックしてキャッチアップするときに、Museがかなり役立っています。動画を分析してまとめてくれるんです。

他のAIだと、これがなかなかできません。理由は2つあります。

  • 1つ目は、動画だから
  • 2つ目は、FacebookやInstagram上のデータに、他のAIはアクセスしづらいから

Metaが提供しているSNS上の情報を分析しているなら、Museはおすすめです。


Q. Museでは何ができて、何ができないのですか?

A. 分析とリサーチは得意。投稿の予約・公開は、今のところできません。

Museは、質問に答えるだけのAIではありません。「エージェント」と呼ばれるタイプで、こちらの代わりに作業を進めてくれます。主なところを、正直な評価も添えてまとめます。

できること

中身

FacebookやInstagramと最初からつながる

同じアカウントセンターに入っていれば、Facebook・Instagram・Threadsが自動で連携。設定の手間がほぼない

ビジネス用のデータもつなげられる

Instagramのプロアカウントのインサイト、Facebookページ、Meta広告のアカウントも連携できる。SNS広告をやっている人には、ここが一番おいしいところ

ブラウザを操作して作業してくれる

Webサイトを見る・フォームに入力する・予約する。購入やメッセージ送信のような大事な操作の前には、承認を求めてくる

アプリを閉じても作業を続ける

時間のかかる作業は「ゴール」として預けておけば、計画を立てて進めてくれる

資料も作れる

ドキュメント、PDF、ダッシュボードまで

外部アプリとも連携できる

GmailやGoogleカレンダーなど

一方で、できないこともあります。今のところ、InstagramやFacebookへの投稿を予約したり公開したりする機能は、Meta公式では案内されていません。この辺りは、私のAIエージェント講座の方が一枚上手ですね。

「投稿まで全部おまかせ」を期待するとがっかりするかもしれないので、分析とリサーチの相棒くらいに考えておくのがちょうどいいと思います。


Q. 実際に使ってみて、良かったことは?

A. チャットが1つだけ、というところです。

ChatGPTやClaudeとの大きな違いは、チャットが1つしかないことです。ChatGPTやClaudeだと、チャットっていくらでも増やせるじゃないですか。Museではそれができないんです。

「不便じゃない?」と思うかもしれません。でも、こうやって使い方が限られているのは、逆に便利だったりします。AIをたくさん使っている方なら、「どのチャットで何をやったっけ…」って忘れること、ありますよね。私もです。

それから、使える量がかなり多いです。簡単な文章作成やリサーチくらいなら、全然減りません。


Q. セキュリティは大丈夫なのですか?

A. 不安なら、無理に入れないことをおすすめします。

最近はAIのセキュリティについて、いろいろな意見が出ています。本当に難しい話題です。ただ、今の時代にビジネスをしていて、特にいい成果を出していきたいなら、避けて通れないところでもあります。

とはいえ、ぶっちゃけ私たちの情報は、GAFAのような巨大企業にはもう筒抜けみたいなものです。以前びっくりしたことがあります。AIを入れる前の話なんですが、Zoomでピラティスの話をしていたんです。そうしたら次の日から、私のFacebookやInstagramのフィードにピラティスの投稿が出てくるようになりました。電話で話したトピックの投稿がSNSに出てくるようになった、という人もいるようです。

特にAIの自動化は要注意です。最近、AIに自動で作業をさせていたら、第三者のリンクを勝手にクリックして侵入された、という事例がありました。これはChatGPTやClaude、Museではなく、AIワークフローを提供している別のサービスでの話だそうです。


明日からやること:入れる前と、入れたあと

入れる前は、自分との「AI相性」を確かめます。

  • FacebookやInstagramを仕事にしている、またはこれから仕事につなげたいか
  • Meta広告など、SNS広告をやっているか
  • 今のAI(ChatGPTなど)で困っていないか
  • セキュリティが不安ではないか

当てはまらなければ、入れなくていいんです。

入れたあとは、私たちにできる3つのことを守ります。

  • 大事な情報は、ちゃんとローカルに保存しておく
  • その情報を、AIに触らせない
  • 見知らぬ人のリンクやページに、アクセスしない(させない)

セキュリティは、AIの使い方だけでなく、私たち自身のリテラシーにも大きく左右されるものだと考えています。


まとめ

  • Museは、FacebookやInstagramを仕事にしている人・これからつなげたい人向けのAI
  • 強みはMetaアプリとの相性。FacebookやInstagramの動画を分析してまとめられる
  • 投稿の予約・公開は今のところできない。分析とリサーチの相棒と考える
  • チャットが1つだけなのは、逆に便利
  • セキュリティが不安なら無理に入れない。入れたら守りの3つを続ける

新しいAIが出てくること自体は、私たちにはコントロールできません。ただ、自分の仕事との相性で選ぶことは、今日からできることなんです。

西埜巧祐

西埜巧祐

マーケティングコンサルタント/セールスコピーライター

西埜巧祐(にしのこうすけ、埼玉県出身、法政大学理工学部卒)は、日本のダイレクトレスポンスマーケティング/セールスコピーライティング/AIを活用したマーケティング・セールス・ビジネス成長の専門家。株式会社Earnestness 代表取締役。セールスライターとして約10年にわたって活動し、1,000人以上に指導。Dan Kennedy 著『売るプレゼン』監訳。著書に『AIライティングの教科書』『AI化の教科書』がある。

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