マーケティング用語集|CPA・CPO・LTV・CVからリスト・オファー・LPまで、初心者が最初に覚える17語

マーケティングの会話についていくために最初に覚える用語を、広告の数字(CPA・CPO・インプレッション・リーチ・CV・LTV)、集客の考え方(リスト・教育・オファー)、Webのページ(LP・オプトイン・サンキュー・アップセル)に分けて、計算例と現場での使われ方つきで解説します。

マーケティングを始めると、「CPAが」「LTVが」「リストが」「オファーが」と、専門用語が飛び交います。この記事は、初心者が最初に覚えておけば会話についていける用語を、広告の数字・集客の考え方・Webのページの3つに分けてまとめた用語集です。それぞれ、意味と計算のしかた、現場でどう使われるかまで書きます。

厄介なのは、同じ用語でも会社によって定義が微妙に違うことです。使っている本人も、意味をはっきり分からずに使っていることがよくあります。分からない言葉が出てきたら、焦らず「ここでは何を指していますか?」と聞けば大丈夫です。わからないことは罪じゃありません。

まず一覧で:この記事で扱う用語

分類

用語

ひとことで

広告の数字

CPA

1人を獲得するのにかかった広告費

広告の数字

CPO

1件の注文を得るのにかかった広告費

広告の数字

インプレッション

広告が表示された回数

広告の数字

リーチ

広告が届いた人数

広告の数字

CV・CVR

ゴールが達成された数と、その割合

広告の数字

申し込み

CVのうち、買う・参加するなど売上に近い行動

広告の数字

LTV

1人のお客さんが生涯で使ってくれる金額

集客の考え方

リスト

こちらから連絡できる人の一覧(メルマガ・LINEなど)

集客の考え方

教育

リストとの関係を深めること

集客の考え方

メールマガジン

関係を深めるための発信(売り込みメールとは別物)

集客の考え方

アイディア

お客さんの注意を引く切り口(件名・見出し)

集客の考え方

オファー

価格・保証・特典などの取引の条件

Webのページ

セールスレター

売るための文章

Webのページ

LP(ランディングページ)

売るための縦長のページ

Webのページ

オプトインページ

メールアドレスを登録してもらうページ

Webのページ

サンキューページ

申し込み・購入のあとに出すページ

Webのページ

アップセルページ

購入直後に、次の商品を案内するページ

広告の数字

CPA(シーピーエー)=顧客獲得単価

Cost Per Acquisition の略で、1人のお客さんを獲得するのに、広告費がいくらかかったかです。

  • 計算: 広告費 ÷ 獲得した人数
  • 例: 広告費10万円で20人が申し込んだら、10万円 ÷ 20人 = 5,000円

現場で、いちばん意識される数字の一つです。広告を見る側・運用する側は、いつ聞かれても答えられるようにしておきます。

CPO(シーピーオー)=注文獲得単価

Cost Per Order の略で、1件の注文(購入)を得るのにかかった広告費です。

  • 計算: 広告費 ÷ 注文件数
  • 例: 広告費10万円で注文が10件なら、10万円 ÷ 10件 = 1万円

CPAとの違いは、CPAが「見込み客(登録や申し込み)」の単価で、売上が発生していないこともあるのに対して、CPOは「お金を払ってくれた人」の単価だということです。現場では、セミナーの申し込みや、その先の本命の商品の販売の数字をもとにCPOを計算します。CPAと同じくらい大事です。

インプレッション=表示回数

広告が誰かの画面に表示された回数です。見られたかどうかは関係なく、画面に出れば1回と数えます。1人に5回表示されたら5です。

認知を広げたいときには大事ですが、売上を目的にした広告では、この数字自体を改善しにいくことはあまりありません。

リーチ=届いた人数

広告が届いた人数です。1人につき1と数えます。1,000人に表示されて、中に3回見た人がいても、リーチは1,000人です。

使われるとしても、「インプレッションもリーチも伸びていないから、この広告は止めよう」という判断くらいです。広告の良し悪しを決めるのは、ほとんどがCPAとCPOです。

CV(コンバージョン)とCVR

CVは、広告やページのゴールが達成されたことです。商品が買われた、無料体験に申し込まれた、メルマガやLINEに登録された、などがCVにあたります。

CVR(コンバージョン率)は、ページに来た人のうちCVした人の割合です。

  • 計算: CV数 ÷ ページに来た人数
  • 例: 100人がLPに来て5人が登録したら、CVRは5%

何をCVにするかは、案件や会社によって違います。まず「ここでのゴールは何か」を確かめることが大事です。LPを改善するときは、このCVRを比べながら進めます。

申し込み

CVのうち、買う・参加するなど、売上に近い行動のことです。メルマガ登録はCVですが、申し込みではありません。講座への申し込みは、CVでもあり申し込みでもあります。CVの「中身」を見て、申し込みが何件あったかを分けて把握します。

LTV(エルティーブイ)=顧客生涯価値

Lifetime Value の略で、1人のお客さんが、生涯であなたのサービスにいくら使ってくれるかです。

  • 例: 初回購入10,000円+翌月から月5,000円の定期コースを6か月 → 10,000円+30,000円=40,000円

LTVが高ければ、最初のCPAが1万円かかっても、結果的に利益が出ます。今は個人でも広告を出せるので競争が激しく、CPAは上がりがちです。CPAを下げるのには限界があるので、LTVをどう伸ばすかが、いま最も大事なテーマだと私は思っています。

数字は流れで見る

広告の数字は、単語ごとに見ると分かりにくいですが、流れでつなぐとシンプルです。

  1. 何人に届いたか(リーチ)
  2. 何回表示されたか(インプレッション)
  3. 何人が行動したか(CV・CVR)
  4. 何人が申し込み、いくら売上が出たか(申し込み・CPO)
  5. それをいくらで集めたか(CPA)
  6. その人たちは将来いくら使ってくれるか(LTV)

こうつなげると、広告の「どこが弱いか」が見えます。

広告を担当しているなら、CPA(と広告費)、CPO、CV数とCVRの3つは必ず答えられるようにしておきましょう。「昨日の広告の成果は?」「先週は?」「今月は?」と聞かれて、この3つを答えられれば十分なレベルです。原因と改善策まで言えれば満点です。

集客の考え方

リスト

こちらから連絡や商品の案内ができる人の一覧です。具体的にはメルマガのリスト、LINEのリストなどです。

リストがなければ、新しい商品を作っても知らせる相手がいません。リストがあるかどうか、質が高いかどうかで、売上は大きく変わります。

教育

リストは多いほど良いのが基本ですが、質も大事です。ここでいう質は、相手との関係の深さです。関係を深めて、リストの質を上げることを「教育」と言います。

私の経験では、200人ほどの小さなリストから、600万円ほどの売上になったことがあります。人数が少なくても、関係が深ければ売上は大きくなるんです。

メールマガジン

リストとの関係を深める(教育する)ために出すのが、メールマガジンです。

注意してほしいのは、メルマガと売り込みメールは別物だということです。商品の告知を出すことを、メルマガを出すとは言いません。売り込みばかりされると、相手は良い気がしませんよね。メルマガを読んだ人の理想の反応は、「この人の次の発信も見たいな」と思ってもらうことです。

アイディア(ビッグアイディア)

マーケティングやセールスコピーでいうアイディアは、お客さんの注意を引く切り口のことです。メールなら件名、セールスレターなら見出し(ヘッドライン)にあたります。

どんなに良い商品でも、まず振り向いてもらわなければ始まりません。その「振り向かせる」のがアイディアです。古典的なセールスコピーでは「ビッグアイディア」とも言います。

オファー

取引の条件のことです。主に「価格」「保証」「特典」の3つを指し、期限や支払い方も含めて考えます。オファーと言われたら、この条件の話をしていると思ってください。詳しくは「オファーとは?」にまとめています。

リスト>オファー>コピー

プロモーションの成功に効く順番を表した原則です。

  • どんなに素晴らしいコピーを書いても、オファーとリストが悪ければ成功しません
  • 下手なコピーでも、オファーとリストが良ければ売れてしまいます

私もプロモーションのレビューをするときは、必ずこの3つを見ます。

Webのページ

セールスレター

売るための文章です。この業界では、文章のことを「コピー」と言います(コピー機のことではありません)。郵便ポストに届く企業のダイレクトメールが、セールスレターの一例です。

LP(ランディングページ)

セールスレターをWebでやるために生まれた、売るための縦長のページです。ネットで見て回っている人が「着地(ランディング)」するページ、という意味から来ています。

会社のホームページとの違いは役割です。ホームページは会社を説明する「受付」、LPは商品を売る「営業担当」です。受付が10人いても売上にはなりませんが、営業が10人いれば売上は伸びますよね。

オプトインページ

メールアドレスを登録してもらうページです。普段は「LP」とひとまとめに呼ばれることも多いです。

メールアドレスを登録してもらうのは、その商品や情報に興味があるかどうかを分けるためです。興味がある人に、その先の案内をしていく。登録してもらうのには、ちゃんと理由があるんです。

サンキューページ

申し込みや購入、登録のあとに表示するページです。「ご購入ありがとうございました。手続きは完了しています」と伝えます。購入したあと、いきなり真っ白なページになったら「ちゃんと買えたの?エラー?」と不安になりますよね。システムが自動で出すこともありますが、自分で用意しないといけないことのほうが多いです。

アップセルページ

サンキューページの代わりに出す、購入した直後に次の商品を案内するページです。「この商品を買ったあなたに、特別なご案内があります」と続けます。

お店で「ついで買い」や「ひとつ上のコースに変えた」経験はありませんか?買った直後は、次の商品を検討しやすいタイミングです。Webでは、それが購入した直後のページになります。

言葉を知ることは、相手を知ること

用語を覚えるのは、会議で恥をかかないためだけではありません。相手が「アイディアが…」と言ったとき、それがどういう意味で、どんな背景で使われているのかを汲み取れるかどうか。そこで、話の進み方がまったく変わります。

まずはこの一覧の用語から、自分の仕事で使う場面を思い浮かべながら覚えてみてください。

ー西埜巧祐

西埜巧祐

西埜巧祐

マーケティングコンサルタント/セールスコピーライター

西埜巧祐(にしのこうすけ、埼玉県出身、法政大学理工学部卒)は、日本のダイレクトレスポンスマーケティング/セールスコピーライティング/AIを活用したマーケティング・セールス・ビジネス成長の専門家。株式会社Earnestness 代表取締役。セールスライターとして約10年にわたって活動し、1,000人以上に指導。Dan Kennedy 著『売るプレゼン』監訳。著書に『AIライティングの教科書』『AI化の教科書』がある。

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