From:西埜巧祐(にしのこうすけ)
「西埜さんって、本当に話すのがうまいですよね」
「そうですか?」
「いや、今までいろんな人の話を聞きましたけど。、西埜さんほど上手い人はみたことがないです。それにちゃんとわかりやすいですし、、、」
「うーん、、、あんまり得意と思ったことはないんですけどね」
とある動画製作者の人と話をする機会がありました。そこで、こんな話になったのです。自分としては、普通に話をしていたつもりだったんですが、どうやった圧倒的にうまかったと、、、。その方は動画製作者なので、僕よりも著名人や色々な人と会っていると思います。撮影にも立ち会っていると思います。そして話をしていると思います。そう考えた上で、彼との話を振り返ると、ちょっと嬉しい気持ちもありました。
ですが、同時に複雑な気持ちもありました。というのも、前職では、この辺りはうまいと言われていなかったからです。正確には話の構成を作るとか、その辺りが特に弱いと言われていました。いわゆる論理的な部分ですね。ですが、起業をして、外に出てみると、このあたりの弱みが、圧倒的に他よりも強いと言われたのです。ちなみに、ほぼ全てのクライアントから言われます。話の構成を作るのが上手いとか、教え方が上手いとか、、、など。本の著者の方、ベストセラー作家にも言われるので、不思議な気持ちしかありません。
環境が変わると、強みも変わる
前職で、仕事をしたメンバーは、全員優秀でした。その基準から言うと、自分の強みっていうのは、ほんの一握りだなと感じていました。少なくとも、教えるとか、構成やロジックを作るなどに関わる仕事は、あまりしない方がいいだろう、、、そう思っていたんです。なので、独立をした後にやれることというのは、片手で数えられるほどだと思っていました。そう思っていたのは、周りが優秀で、自分の能力の強みが見えていなかったからです。
ですが、実際に外に出てみると、比べる人が変わります。比べる人が変わると(というか、いないのですが)、やれることが思ったよりも多いことに気づきました。つまりは、お金がもらえるポイントというのが、思ったより多かったんです。極端な話、教えるとか、そっちをもっと頑張ることでも、儲けることができると思います。
言われて気づいたことでもありますが、自分の強みというのは、環境が変わると、打ち出せる強み自体も変わるんだなということに気付かされました。
個人の能力、会社の強み、商品の強みだって、、、
こういうことは、さまざまなことに言えると思います。個人の能力は、今の話でお分かりになると思います。いざ、クライアントと話をしていくと、クライアントが自覚している強みと、本来使える強みが違うことに気付かされます。それは、そのクライアントがいる環境と、私がいる環境が違うからです。
例えば、ある会社は、特定分野の人材派遣を得意としていました。そこにおけるノウハウとか、経験が強みと思っていたようです。ですが、私が思った強みは、そこだけじゃありません。人材派遣をしているからこそ、そのクライアントや顧客リストというのに強みがあると思いました。また、他にも、その人材派遣の販路があるなら、特定分野の人材派遣ではなく、もっと強くして特定分野の人材チームを派遣することもできると思っています。
こういうのは、商品にだって言えます。ある特定の市場ではさえない商品が、他の市場(環境)にいくことで、大成功したこともあります。この手の話は、ポジショニングなどでも言われることですが、強みということで、紹介したいと思います。有名な商品で言えば、バイアグラではないでしょうか。
環境が違う人の意見を聞いてみよう
こういう発見ができるのは、何も自分が優秀だから、、、というわけじゃありません。たまたま、環境が違う人がいたから。または自分の環境と、クライアントの環境が違ったからです。そう考えると、同じ同業種や、親しい友達だけじゃなく、思い切って違う人の意見を聞くことって、大事だと思いませんか?今回は、たまたま打ち合わせでこういう話になったので、思いがけない発見になりました。それについては感謝です。
ただ、何も知らずにいると、ずっと同じ環境で、活かせる強みに気づけません。そうなると、もしかしたら手に入れられるお金を、見逃してしまっているかもしれません。というわけで、ぜひ、環境が違う人の意見を聞いてみてください。そうすると、もしかしたら、あなたの思いがけない強みが発見できるかもしれません。
そしてそれによって、思いがけない売上を生んでくれるかもしれません。もし、今回見つかった強みで売上があがったら、また報告しようと思います。
西埜